今までいろいろな方に、水子供養についてお問合せいただきました。お寺でも、沢山の水子供養をさせていただきました。それでご参考までに今までで、わかった事をお知らせします。水子さまの事で気になる方は、是非お読みくださいませ。

まず、水子供養は、①ここのお寺にお参りして住職と一緒に行うのと、②ご自分でお家で行うとのがあります。

①お寺で水子供養を行う場合、費用(お寺への御布施)は過去の例ですと、無料~二万円くらいの間で幅があります。ご自由にご選択くださいませ。(戒名を付けるとお葬式という形を取りますので、お布施の金額は水子さまの場合、総額で七万円くらい頂戴しております)ご用意していただくのは、お花やお菓子、果物のどですが、これはお下がりとして、供養がおわったあとで、すべてお持ち帰りいただきます。このお下がりにはかなりの効果があります。また、エコーの写真や、母子手帳をご持参いただいても良いです。①の場合は住職との日時の打ち合わせが要ります。電話090-1480-4400か、メールyuzusonj@gmail.comで打ち合わせしてくださいませ。 

②ご自分で出来る水子供養(死産、早世を含む)を、ご紹介します。お寺で行う水子供養は、このやり方を詳しく説明し、住職と一緒にやりますが、基本は同じです。

《い》水子さまは、必要があって、胎内に宿られ、意味と価値があって昇天なさいました。この世の中には、偶然はありません。すべては大いなる必然であります。

水子さまは尊い御霊(おみたま)さまであります。水子供養は、その御霊に感謝をするために行います。

以下に述べるご自分でなさる水子供養で、時間と費用(お寺への御布施はもちろん無償)を節約して、立派に水子供養をなさる事ができます。

大事な事は、もしも罪悪感や後悔の気持ちがあれば、それは持たなくて良いという事です。

《ろ》水子さまのエコーの写真や母子手帳がある場合は、それを落ち着いて拝める場所(方角はあまり問いません)に安置し、そこにお花とお菓子果物などを、優しく飾って「一緒に花を見て、一緒に食べようね」と語りかけます。

写真や母子手帳が無い場合は花や食べ物をお供えするだけで良いです。

ただ、「水子さまのためにお供えしています」とはっきり心がけてください。ここを今だけの祭壇と決めます。

《は》祭壇に向かって水子地蔵尊の御真言=マントラ

【オン カカカビ サンマエイ ソワカ】

を10分以上お唱えします。ゆっくり静かな声でリラックスしてお祈りに集注してください。なかなか難しいかもしれませんが、出来る範囲でかまいません。

背骨を立てて、肩の力を抜き、出来るだけ一息を長く唱えます。吐く息だけでなく吸う息でもお唱えします。声は大きくても小さくても、出しても出さなくても、良いです。気が済むまで、ゆったりと、水子さまのために、水子さまと一緒にお唱えしているつもりで、お唱えしてください。お腹から声を出していると観念してみてくださいますと、とても効果的です。

《に》回向文(えこうもん)をお唱えします。

「何年何月何日に御昇天の水子さま、ありがとうございます」

「何年何月何日生まれ、何県何市にお住まいの○○○○(水子さまの父上)さまの御両親さま、ありがとうございます」

「何年何月何日生まれ、何県何市にお住まいの◇◇◇◇(水子さまの母上)さまの御両親さま、ありがとうございます」

【この水子さまの父母の、さらに御両親(水子さまから見ると祖父母4人)に感謝を捧げるのが、水子供養の最大のポイントなんです。

人間は自らの両親に感謝を捧げる事で生きる活力を得られるのです。この場合、御両親様が生きていても、亡くなっていても、仲良くても不仲でも関係ありません。自らの身体の細胞の中に存在感する遺伝子として御両親なのです】

以上が回向文です。これで水子供養は出来ました。

《ほ》供養の後、水子さまの父上、母上は御自分の身体に対して、いたわって差し上げ、御自分のお腹に手を当てて全細胞に向かって「ありがとう」と囁いてみてください。供えた花を見ながら、おさがりの食べ物を、水子さまの御霊とご一緒に召し上がってください。

水子供養は、父上母上揃って一緒になさるのが理想的ですが、どちらかお一人だけでも出来ます。また、御両親への感謝は水子供養以外でも活用できる、万能の供養、開運法です。私も毎朝行っています。

このような事になります。

不明点や疑問点などございましたら

ご遠慮なく、仰ってくださいませ。                                                                                      

長文を最後までお読みいただき、有り難う御座います!

最後に、いままでお寺で水子供養をしてくださった、沢山の方々、この文章をお読みいただいたり、お寺にお問合せをいただいた方々に、篤く御礼申し上げます。皆様の水子さまに対する真摯な想いがこのようなかたちとなり、ホームページに上げる事ができました。

合掌九拝 融通尊寺 

   住職ウキタ宇喜多 チコウ智弘